そもそも不定詞とは何かというと、動詞の原形を用いた動詞のような品詞です。
不定詞という名前はおそらく、何の品詞になるか分からないから付いたのでしょう。調べてこともないけど。
というわけで、不定詞(特に今回はto+不定詞という形)のパターンを3つ知りましょう。
不定詞というのは、動詞の原形ですから、過去形とか、三単現のsとか付けません。
とにかく、to+動詞の原形になると覚えましょう。時々裏切ってきます。
以下の3個を習います。
【1】名詞用法
【2】副詞用法
【3】形容詞用法
まあ、なんにせよ、基本は「これから~する」という意識を持っておくとよいでしょう。
ここでは、不定詞の中でも「名詞用法」というものを学びます。
名詞用法というくらいですから、名詞の代わりになるので、「~すること」と読みます。
幸いなことに、名詞用法を用いる動詞というのは限られていますから、覚えやすいでしょう。
表の中の表現で、「like to」以外は、わりと「これから~する」につながりませんか?
likeに関しては、普通に訳せると思うので心配いりません。
①Kate likes to draw picture of animals.
(ケイトは動物の絵を書くことが好きだ。)
②She began to paint when she was a little girl.
(彼女は小さいときに、絵を書くことを始めた→書き始めた)
③I want to borrow a book about art history.
(私は芸術の歴史についての本を借りたい。)
④What do you want to be in the future?
(将来は何になりたいですか?)
I want to be an artist.
(芸術家になりたいです。)
注意したいのは④でしょうか。
I want to be an artist.
toの後ろは、動詞の原形なので、
I am an artist.が元の文だとすると、amの原形はbeなので、want to beとならねばならないのですね。
名詞用法の厄介な所は、カタマリで名詞の働きをするということ。
つまり、カタマリで主語にもなり得るということ。それがここ。
⑤To get up early is good for your health.
(早起きすることは体に良い。)
⑥To talk with my friends makes me happy.
’(友人たちと話すことは私を幸せにする。)
To不定詞で始まった瞬間に、2つのことが頭をよぎるようにならないといけない。(4-2の後にね)
それは、⑴主語?⑵副詞句?この判別である。
⑵はふつう、区切りにコンマが来ることが多いので一応判別はつきやすい。
⑤を見てみる。まず動詞を探す。候補は2つ。getかisだ。
To get up early is good for your health.
でも、To getの形からこいつは不定詞。なので動詞はisに確定。
しかも、isということは主語は単数。(これ超大事。特に英作文で。)
では、isの主語になりうる材料を探す。toもgetもupもearlyも名詞ではないので無理。
よって、To get up earlyというカタマリが主語(名詞句)と考えるのだ。ああ難しい。
⑥はもっとひどい。動詞はすぐ見つかる。makesだ。つまり、単数が主語だ。
To talk with my friends makes me happy.
この問題の厄介な所は、my friendsが一瞬主語に見えてしまうことだ。
これにより、英作文でmakesをmakeにして間違える人が後をたたない。
前置詞withには、直後に名詞が必要のはずだ。
なので、To talk with my friends、これが主語のカタマリとみるべきなのである。ああ難しい。
名詞用法いい加減にしろお前、と言いたくなるのが、カタマリで補語(C)にもなりやがるのだ。
⑦The important thing is to get enough sleep.
(大切なことは、十分な睡眠をとることだ。)
⑧To see is to believe.
(みることは信じること)→百聞は一見に如かず
⑦isの後ろなので、名詞か形容詞か副詞な訳だが、まあこれは訳せばわかります。
十分な睡眠をとること、とるための、とるために、どれで訳すのが良いですか?とること、つまり名詞だ。
⑧はもう、主語も補語もTo不定詞のカタマリという悪意のカタマリ。ことわざなので許してね。